笑顔のある未来へ

DV&モラハラ、被害からの解放についてなど様々なことを綴っています。私は今の自分にできることをしよう。    あなたも、どうか『自分を抱きしめて、いたわって』

道しるべ

夫からの、最後の身体的暴力以後、状況を見兼ねた上司の配慮のおかげで、私と子どもたちの“今”がある。

人と人との繋がりがあって、それが、また、人との繋がりを生む。
その繋がりは、思いも寄らないところで、また新たな人の繋がりを生み、その人々が、また、実は繋がっていたことを知った。

『人と人は必ずどこかで繋がる。
世間って本当に狭い。
だから、決して、悪いことなんてできないのよ。
これは、偶然ではなく必然だよ。』

数名の人がそう言った。

まさにその通りだ。

だが、そのように人が繋がっていくということを、夫は、知らないのだろう。
夫の両親も妹も、知らないのだろう。

本当の意味で。

他者からの指摘や注意を聞き入れず、自分たちが正しい、と独自の思考で歩んできた人たち。

それで、するりするりと、生きて来ることができてしまった人たち。

幸か、不幸か…

自分たちが間違っているという自覚が極端に乏しく、間違っているのに、正しいという自信に満ち溢れた人々。

立ち止まったり、振り返ったりすることができず、恐ろしいほどの自信を持ち、間違っていることを正しいと言う。

それに意を唱えたり、意見を言ったり、彼らに同意、同調しないと、そういう人間こそが頭がおかしいと、自信に満ち溢れた口調や態度で、高圧的に他人を批判する。

大概、悪いことをしている本人の耳には、そういうことは届かない。

耳に入るのは、いつの事か…

静かに、人は離れて行く。

気づかないうちに皆自分たちから離れて行って、気づいた時には後の祭りだ。

誰も本気で相手をしたり、助ける者はない。

家族の中で、誰か一人でも、全うな考えを持ち、誰が何を言おうと動じることなく、どっしりと構え、皆が好き勝手しようと、バラバラなことをしようと、無茶苦茶なことを言おうと、しようと、家族が一時的に仲違いしようと、冷静に、客観的に、目の前にある現実を、事実を把握し、対応し、家族全体の軌道修正を図る存在が必要だ。

道を踏み外さないように、もし、踏み外しかけたなら、『そっちじゃないよー、こっちだよー』と、冷静に、優しく、時にたくましく、軸をブラさず、導くことができる存在が必要。

できるだけ危険をうまく回避し、時に怪我をしたり、つまづくことがあっても、
その時は傷を癒せばいい、また立ち上がる、歩き出すエネルギーを貯めればいい、ただそれだけ。

どんなに困難なことがあっても、軸がしっかりしていれば、必ず軌道修正はできる。

道しるべとなるものがしっかりしていれば、進む方向をしっかり示すことができれば、辿り着きたい行き先には辿り着ける。