DV被害、今こそその支配から抜け出す時。
私は、DVを受けていた。
そのことを自覚できるようになるまでに、こんなにも時間がかかるなんて。
夫と別居して1年3か月。
ようやく私の思考が戻った。
完璧!完全!ではないが、“戻ってきた”と言える段階まで回復した。
今まで、何度も『戻った。自分が戻った』と思っては、DVを受け洗脳的に支配され麻痺した自分の感覚へと、いつの間にかズルリと思考が引き戻され、本来の自分の思考を取り戻すことが難しかった。
自信満々に語り、間違ったことを正しいとする人。
善人のふりをしていながら、罪を犯している事実を隠し平気で嘘をついて人を欺き、悪くない人を平気で貶める人。
力と金で全てをねじ伏せようとする人。
それが私の夫だ。
闘いはこれからだ。
絶対に負けない。
私はこれまでずっと、自分はどちらかと言うと、そういうものには無縁だろうと思っていた。
「自分はDV被害者にはならないだろう」
「そんなことになる前にわかるだろう」
「危険性を感じたら逃げたり、誰かに相談したり、とにかくその状況から逃れられるだろう」
でも、私は、間違いなくDVに遭った。
最初は、「あれ?」と疑問に思うのだ。そう、私は確かに「これはおかしい」と思っていた。
例えば、生活費をもらえないこと。もらえても定額でないこと。金額がまちまちであること。夫が些細なことですぐ怒鳴ること。怒鳴り続けること。殴る。蹴る。首を絞める。子どもを、家庭を放り出し、連絡が取れなくなること。ありもしないことをあったかのように吹聴し私を貶めるようなことを平気ですることも・・・・・
ああ、ちょっとしんどくなってきちゃったな。
されたことは数知れない。命の危険は何度も感じた。
夫に対し、言葉を飲み込み、言葉を選び、いつからかいいなりになっていた。
私の思考は徐々に麻痺していき、精神は弱り、正常な判断力を失っていった。
でも、先日やっと髪を切れた。
髪を切って良かった。
私は、私を取り戻した。
闘いはこれから。
負けるな自分。
私には子どもたちがいる。
あの子たちの笑顔のためにも、絶対に負けない。
何を言われようと、何をされようと、どんな理不尽な思いをしようと、私は絶対にくじけない。
何度でも顔を上げて、涙をぬぐって、戦い抜く!